本日のカウンセリング

【第48話】 多汗症手術(2019/06/01)


普段から脇の汗の量が多いことでお悩みの30代女性の患者様のご相談です。
汗以外にも衣服に黄色いシミがついたり耳垢が湿っていたりすることから自分はワキガ体質ではないかと心配されていました。
院長が診察したところ、肌寒い日でしたが滴る程の汗が出ておられましたので、確かに汗の多い方ではありました。ただ、臭いは気にならなかったので、ボトックス注射で汗を止める方法を提案しました。
ですが、ご本人は根治を希望されていた為、直視下反転剪除法という手術で汗腺自体を取り除くことになりました。(因みにボトックス注射の効果の持続は約半年ほどです。)
手術は脇のシワに沿って3~4cmを切開し、そのスペースから汗腺の除去を行っていきます。術後は患部に直接ガーゼを縫い付けて圧迫し、3日目に抜去します。こうするとかなり痛みは軽減するようです。抜糸は1週間後になります。それまでは肩より上に腕を上げれないので少々不便だと思いますが、皆さん何とか乗り切ってくれています。
因みにこの患者さんは痛みに強い方なのか、本日が3日目でガーゼを外したのですが「思ったほど痛くなかった。全然大丈夫。」とおっしゃていて、不便ながらもテキパキと着替えを済まされました。
普段清掃の仕事をされている方なのですが、カウンセリングの際は、術後いつもどおり腕を動かせるかが不安だと仰っていましたが、まったく問題なくご本人もホッとされていました。
これからは特に汗をかきやすい時期になるので、それまでに完治できそうで本当に良かったです。