本日のカウンセリング

【第28話】 過ぎたるは及ばざるがごとし(2018/05/02)


当院には毎日のようにリーピーターの患者さんが来られます。こうした方々の中には、時折、極度に変身願望の強い方がおられます。
今回来られたリピーター患者さんは、もともとは希望の二重瞼にというところからスタートされたのですが、翌年以降はハーフ顔を望まれ、鼻、涙袋、唇と順番にヒアルロン酸の注入もされました。更に、今年に入っては目頭切開手術も受けられました。しかも、その数ヵ月後には「自然な範囲でもう少しだけ目頭を触って欲しい」とご来院されています。
毎回、結果に満足して帰っていただくものの、時間が経つと「もう少し、あと少し」という思いが強くなるそうです。
お気持ちはわかるのですが、やはり限界というものがあります。
ちなみに今回はアゴへのプロテーゼの挿入と、3回目となる目頭切開のご相談でのご来院です。いくら希望されても、明らかな違和感がでる仕上がりとなる施術は行えません。
院長ともども患者さんにその旨を説明したのですが、「整形と分かるぐらい変化が欲しい」と頑なです。話し合いの結果、極端な不自然さが出ないギリギリのデザインを提案し、ご納得いただけました。
施術の結果、ご希望されたような「明らかに整形した顔」とは違うのですが、ガラリと印象が変わられ大満足されておられました。これ以上の変身は“全く”必要ないと思うので、今回が最後の変身であって欲しいものです。
因みに、施術者として数十年にわたって患者さんを診てきた経験から判るのでしょうね。今回のように、結果として不自然な状態になるものや、極端な仕上がりを求められた場合、院長は頑なに説得にあたりますのでご注意ください。