Skin / ワキガ治療

ワキガ(腋窩腋臭症)の治療は、以前はあまり一般的ではありませんでしたし、治療法も、ワキの皮膚を大きく切り取ったり等、非常に乱暴なものであったようです。元来日本人は体臭の少ない民族ですが、若禿げ(若年性禿頭症)が増えてきたのとほぼ時を同じくして、ワキガの方も急速に増えてきています。
優性遺伝で、高率に家族内出現を認めますが(約80%)、動物性脂質を主体とした食生活の変化が、ワキガ体質の増加をもたらしているようです。
治療方法は、アポクリン腺と呼ばれる汗の分泌腺の増加による分泌亢進が原因ですので、これをきれいに取り除く方法になります。この分泌腺は、非常に分化の進んだ組織ですので、再発する事は考えにくいですから、取り残しのないような手術方法を選ばれるべきです。現在、傷跡をできるだけ目立たなくする手術方法が当たり前になっていますので、根治手術を受けられるようお勧めします。
何割程度よくなると言った類いの手術法(残念ながら、実際この類いの手術法が存在しますので)は、ほとんど意味がありません(事実、多少は良くなったといって満足される方は皆無ですので)。
また、ワキガの方は高率に多汗を合併していますので、この場合は同時に多汗も改善させる事になります。
ワキガではなくて、多汗(腋窩多汗症と呼びます)の方は、根治手術以外に、注射薬によって改善させる事も可能です。非常に簡便な方法で、すぐに多汗の症状が改善されますが、3~6ヶ月の持続効果と言う点が難点ではありますが。
ワキガの原因であるアポクリン汗腺は、元来、ワキや耳の穴、性毛(スソワキガなどと呼ばれますが)に分布していますが、極稀に、背中や頭など本来分布していないはずの所(異所性)に存在する事があります。御本人にとっては大きな悩みですが、治療が可能な場合と困難な場合があります。
施術名

腋窩腋臭症根治手術

説明 脇の皮膚の裏にある臭いの元(アポクリン線)を手術で除去します。
副作用
リスク
腫れ、内出血、感染、痛み、違和感、拘縮・硬結、傷跡、血腫等
費用 330,000円
施術名

腋窩多汗症治療

説明 ボトックス注射によって脇からの発汗を抑制します。
副作用
リスク
腫れ、内出血、違和感、感染等、代償性発汗、拘縮・硬結等。
費用 66,000円(2回目以降は55,000円)