院長日記

第90話 糖化ストレスについて


抗酸化いう言葉がもてはやされるようになってかなり経ちましたが、今度は抗糖化という言葉が幅をきかすようになってきました。
よくもまあ言ったもので、“錆びる”から“焦げる”ですね。
確かに、ここ数年、生体への糖化ストレスが老化を促進する大きな因子として注目されています。
じゃあ、糖化ストレスとは何か?と言いますと、、、
糖(アルデヒドや還元糖)とタンパク質(アミノ酸等も含めて)が加熱されて(反応して)、その過程の最終の段階で生成される物質(終末糖化産物:AGE)がつよい毒性を持っていて(細胞や組織への負荷が大きい)、その結果、機能性タンパク質の機能を低下させたり、炎症反応を誘因する、などの一連の反応の概念の事です。
もっと具体的に言いますと、この終末糖化産物(AGE)が生体内に蓄積されてくると、皮膚が硬くなったり、動脈硬化(心筋梗塞や脳梗塞)や骨粗しょう症、不妊症等に関与している事がわかってきました。
このAGEですが、血糖値との関係が非常に大きく、また、多くの種類のものが存在していて、今ではそれをある程度は数値化する事も可能になってきていますが、この蓄積したAGEを取り除く事がなかなか出来ない、と言われてきました。
実は昨年から、とある物質が、糖化ストレスに非常にいい効果があるのではないか(私の関心は、仕事上、加齢による糖化ストレスの改善、つまり、シミやシワ、肌質の改善ですが)と言う事で、幾つかのアイデアもあったのですが、なかなか時間の都合がつかずに遅れていましたが、何とか今年中には、と思っていて、私自身も、ひと月ほど前から摂取し始めました。
進捗があれば随時お伝えしていこうと思っています。